心の旅ってこ~いうこと?
唐突ですが
わたしは、親から目いっぱい期待をかけられて
そのせいで兄弟から僻まれ妬まれ
背伸びしまくって頑張った結果
親からあっさり見捨てられた傷を持っています。
でもそれを、たくさんの寂しい人たちが癒してくれました。
わたしは、たくさんの寂しい人たちに出会いました。
気が付いていなかったけど、どうやら寂しさに出会うたびに出ていたみたいです。
誰もが癒されないまま、傷ついたまま、生きていました。
ああ、これでいいんだなと思えたんですよね。
「幸せにならなきゃ」「傷を癒さなきゃ」「愛を受け入れる人にならなきゃ」みたいなのがずっとありました。
家族は幸せになるべき、夫婦は別れてはいけない、別れても友達になれる関係が素晴らしい、等々
もうしんどいよ、お腹いっぱいだよって思ってたんです。
世の中、傷だらけな人たちいっぱいですよ。
癒された~いって叫びながら、満たされずにいる人たちの声をたくさん聴きました。
で、思ったんです。
どうしてみんなそんなに自分の人生にパーフェクトを求めてるんだろうって。
そして、求めることがその人を生かしてるのかもしれないって。
世間の基準から見れば、すっかりはみ出てしまっている人たちも
「この世の中で自分を死なせないために」生きてる。
それを善とか悪とか、神とか仏とか悪魔とか、そんなもんで
割り切ってわかったようなことを言える人なんて誰もいないと思うようになりました。
「車に乗らないから交通事故起こしません」というのと同じで
運転したこともないのに、事故を起こさない自分をどれだけ誇ったって
それは当たり前で。
臆病なまま生きていれば、嫌なことも不幸なことも起きなくて
人のことが愚かに見えるのだと思うけど
井の中の蛙状態であることもまた、自覚したほうがいいかもしれないです。
わたしはどうしたって、誰かの心に触れて生きていくみたいだし
自分が傷つくことも分かった上で、少しの時間でも心を通わせあえたらと思ってる。
それが私の幸せなのかなあ。
少しでも寂しい人が、この時間だけでも笑えますように。
優しい気持ちになれますように。
楽しい時間を一緒に過ごせますように。
祈りに似た思い。
私もそうやって一緒にいて癒されて別れるんだな。
私自身が風や川のように流れてるのかもしれない。