あなたは悪くない
新居に家具が入った。
大きなマンションにあったものは、小さな団地には大きすぎる。
厳選したものだけ持って行ってよかった。
何もなくなった古巣は音がよく響いていた。
「こんなに広かったんだ」と息子たちは驚いていた。
そうだよ、素敵な家だよ、私がリフォームしたんだよ。
家具が運び出される時には少しだけ涙が出た。
素敵なあのスペースを、素敵に使ってくれる人が現れますように。
祈るような気持ちで引っ越しを終えた。
否定的な人たちが怖かった。
悲しみや怒りや違和感を述べても、けむに巻いたり、理屈で抑えようとする人たちがホントに苦手でダメだった。
自分に力が戻ってくるまでは、そういう人たちが私を否定するのを止められず、傷つくだけで終わっていた。
色んなことがあって、私は愛され、励まされ、力づけられる存在になった。
それでも相変わらず、人の感情を抑え込もうとする人に出会うけれど、おかげで自分を責めることはなくなった。
人は、尊厳を傷つけられれば怒るものだ。
相手がたとえ、「そんな気はなかった」と言ったとしても。
夫や子ども、上司や同僚になめられ、ひどいことをされたとき
私たちは怒っていいのだ。
それがコミュニケーションだから。
相手が謝るかどうかが問題ではない。
相手がどういう考えを持っていて、傷ついたと勇気を出して告げてくれた相手に誠実であるかどうかを知るチャンスなのだ。
「私はその件について、とても嫌だと思います」と正直に伝えても、相手が理屈で返してきたり、逆切れする場合はよくあることだ。男は特に、女性が傷つくことを恐れる。
「俺は優しくて、人を傷つけるような男じゃない」という世界観で生きている男たちがたくさんいる。その「やさしさ」は、自分の特権に従う女性に対してのみ発揮されているのだけど(笑)
だから、男は優しいとか、私は男に優しくされる女性だと言う女性に対しては、私は「あらま、大丈夫?」としか思わない。
というのは置いといて!
(できる男というのは、希少なのですよ)
自分の考え方や自分の城を壊されたくない、だけど、たくさんの人が俺の価値観のもとで働いてほしいと思ってる場合、女性が文句を言うのを許さないと覚えていたほうがいい。
男だけでなく、専業主婦という城が特権だと思っている女性や、自分のクラスを自分の価値観で染めたいと思っている教師も同じである。
その城を構成している価値観を揺るがすような「感情」は排除されていく。
なので。
傷ついたあなたは何も悪くないのだ。
相手の世界にダメージを与えただけであり、そこに善悪は関係ない。
「あなたの生き方が悪いから」でもなければ「愛がないから」でもない。
相手の世界が狭いだけなのかもしれないし、あなたを受け入れたくない世界なのかもしれない。
だから、そういう相手とはさっさと別れて、お互いに受け入れ可能な世界の中で愛しあったり働いたりすればよい。
反省することも自分を責めることも、何一つ必要ない。
あなたはライオンなのだ。
虎の世界に行って面白いことなど何一つないだろう。
どんなに修行をしても、どんなに引き寄せをしても、虎にはなれない。
虎の集団に染まることもできない。
ライオンのままに生きればいい。
大雨です。
気を付けて過ごしてくださいね。
浸水は大変だから(+_+)
では、今日も読んでくれてありがとう~。