風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

痛いものは痛いんです

朝から夕立のような雨が降っていた。

なかなか起き上がれずにいて

そのまま夜になってしまった。

 

私には、ちょっとした困った癖がある。

いつも「動けない時の自分」を責めてしまうのだ。

 

今日もそういう気持ちの隙間にハマってしまい

悶々と一日を送ることになった。

 

私はよく大袈裟だと言われたし

今でも「痛いです」と言っても信じてくれない人がいる。

 

私が、助けを求めるのが下手なのは

私の痛みや辛さは理解してもらえないと思っているからかもしれない。

 

目に見えてけがをしたとか

血がいっぱい出ている時は

誰でも助けようと思うだろう。

だけど、その時期が過ぎて、見た目に健康そうになってから

「いや、まだ辛いです」と訴えた時

「え?気のせいじゃない?もう良くなってるはずだよ」とか言われると

もう無理だ。

 

自分が悪人のように感じてしまう。

 

たとえ脳内がバグって、痛みを私に感じさせているのだとしても

それを否定されるのは、マジでキツイ。

 

世間の人は、どうやら常に痛み止めを飲んで仕事しているようだけど

私の「痛み」とはそういうものでもないし

身体全体が何やら「落ち着け」「休め」と命令してくるような感じなのだが

その感覚を共有してくれた人と出会ったことがない。

 

仕事においては「頑張りすぎ」と評されることのほうが多い私だけど

ポンコツの自分に優しくしてくれる人はなかなかいないのだ。

それもそのはず、自分がポンコツの自分をいつも叱っているからだろう。

 

さぼってるんじゃない?頑張りなさい、と叱咤激励することがいいことだと

思っている人とはそういう時期に会いたくないし

「本当にしんどいの?病院行った?」などと真実追求型で責められるのもしんどい。

 

そんなにみんな、体を休めることへの正当性を持っているんだろうか。

私はとても不思議だ。

 

人のことなんて100%理解できないのに

相手の肉体的な病気の原因を知ろうとするし

知らないうちは「休ませないぞ」という気迫で迫ってくるのは何故なのだ。

 

過去、「みんなもやってるんだし、これ以上休んだら白い目で見られるかも」と思って

3人目出産後すぐに復帰したところ、無理がたたってその後一年以上休職する羽目になったことがある。

本当に「死」が頭の中をぐるぐるするくらいの大変な経験だった。

 

今では、産後鬱のひどいやつであり、脳がパンクするほど脳を使ったことが理解できるけれど。まあ、外から見れば「なんで?」でしかなくて、理解もなかった。

保育園の園長先生だけが味方だったということもあった。

 

私の頭がショートするのは、常に仕事を複数抱えても作業できてしまうくらいに使っているからなのだが、それは外からは「なんか忙しそうに頑張ってる」としか見えないので、「ヤバい」と思った時には身体が動かなくなるのだ。

 

こういうことをダラダラと他人に話しても仕方ないので

へらへら笑って「すみません、休みます~」と頭を下げている。

 

今回も、手術による体力低下と、なんだかわからないけど

自律神経がぶっ壊れたみたいに起き上がれなくなったのだが

「仕事まだ休むの?」みたいな視線が痛くて、引きこもり状態である。

 

こういう時にわがままを言えて、助けてくれるパートナーがいればなあと思ったりするもんだろうが、だいたいにおいて、説教されるか逆にこっちが気を遣うことになるので

ひとりは気楽である。

 

気のせいとか、心の持ちようとか言われなくて済む時代が来ればいいなと思う。

もっと脳科学が発達して、痛みの発生する理由が解明されれば

堂々と休めるんじゃないだろうか。

不登校や引きこもりの子ども達も助かるだろうに。

 

感覚過敏も、食べ物の好き嫌いもそうだけど

なんでもかんでも「世間でいい感じで動けている大多数」を基準にしないでもらいたい。

繊細や敏感な人間を馬鹿にしない世界になってほしい。

 

脳は簡単に壊れる。

そして、自殺でもしなきゃわかってくれないぐらいの精神状態に追い込まれてしまう。

 

その怖さを知らない人が人を追い詰める言葉を簡単に発してしまうことを知って欲しい。

 

お金より職場より自分の身体と命を大事に。

 

「病気や障害だから助ける」じゃなくて

「病気に見えなくても大変そうな人がいたら、ただ助ける」

それでいいんじゃないの。

 

どうして人を助けるのに理由がいるの?

 

痛いものは痛いんです。