風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

不登校にかかったお金と時間と

ようやく、世間の風が「不登校は学校制度の問題でもある。」というふうになってきたのは、コロナの影響が大きいのかなと思う今日この頃です。

 

我が家の息子たちが不登校をしていたのは、もう15年以上も前ですが

ほんとに理不尽だと思いましたし

学校に行ける子ども達のだめだけの学校なんだなとつくづく思ったものです。

 

学校へ行かないのですから、教育は無料ではありませんでした。

塾へ行かせる代わりだと思って、パソコンを使わせたり、ゲームのソフトを使って学習ソフトを購入してやらせてみたり、近所のフリースクールの値段を見てがっくりきたり。

 

ひとりならまだ何とかなっても、3人ですからね。

 

あの頃に使ったお金はもう振り返りませんけど

小児精神科に毎月連れていくのも、カウンセリングを受けさせるのも

勉強をさせるのも、全部家庭負担です。

 

私の独身時代の蓄えも全部消えました。

そして、自分自身が、家庭の精神的負担に耐えかねて、病気になってしまったりして、それも経済的に苦しくなることを意味しました。

 

子ども達には、余計な心配をかけたくなかったですが

「学校に行ってくれたら給食は安いし、勉強もタダなんだけどなあ」とは言いました。お互いの信頼関係があって、そんなことを言われたところで行くような彼らではなかったからですが。

 

かたや、学校へ行けてる子ども達(いじめをしようが何しようが)は、無償で教育を受けることができ、余りのお金で塾へ行かせることもできますよね。

この差はなんなんだ!と。

 

子ども達が家にいるので、時々は外に連れ出してやらないとと思い

必死であちこち連れて行くこともしていました。

当然、仕事は辞めざるを得ませんでしたし。

 

そんな中、余裕のあるおうちは、やれインターナショナルスクールだ、海外留学だ、山村留学だ、フリースクールだと「不登校の正解」を見せつけてくるし

いやまじで無理なんだけど・・・って思いながら

涙目で眺めていたものです。

 

けれど、絶対にそういう自分の気持ちを子どもたちの前では見せたくなかったという意地があって

家は、学校の先生がいつでも訪問してもらえるようなカフェ風に(笑)

たくさんの本や学習ソフトをそろえていました。

 

あの状況でよく「他人を喜ばせましょう」「ありがとうを言いましょう」「笑顔でいましょう」みたいな精神論に行ったよな!ぐらいの、それでも、この状況を悲惨にはしたくなかったという一心で、色んなことを試しました。

 

不登校の子どもの親が求められていることは

学校へ行けてる子どもの親の何倍もあります。

経済的にもそうですし、「不登校を認めてあげて」みたいな世間の「善人の声」にも抗えないし、親族からは責められるし、「お子さんは無理でも親は来れるよね」と役員をごり押しされたりするし・・・

精神的な負担もそれはそれは大きいものです。

 

家族の軋轢も生みます。夫婦関係や、自分の親との関係も崩れてきたりする。

 

気楽に「不登校の子どもって、将来大物になるのよね!」などと言われた日には

反論するのもなんだしなあとモヤモヤしつつ

帰ってから盛大に落ち込むのですよ。

 

同じ税金を納めてるのに、この出費はなんだ?と。

基礎学力をつけるために、どうして「先生が原因の不登校」にさえ

お金を払って勉強させてんだよって。

 

当時も今も、自分の中にたくさんの理由をつけて納得させていますが

やっぱりこのままじゃおかしいと、私は思います。

 

経済格差なんてもんじゃない。

いじめた子は、いじめた先生は、カウンセリング料を払ってカウンセリング受けてないんです。やったもん勝ちになってるのは誰にでもわかることです。

 

コロナが来てから、学校へ行かせないと決めてる親御さんも多いとか。

オンラインが充実してきて、昔よりは何とかなると思うけど

学校というところは「来た子どもにだけ対処する」ようにできているのでね。

 

なんやいうて、文字が読めること、計算ができることは大事です。

子どもの学ぶ力はすごいけど、学校で浴びせられる情報量を家庭でカバーすることは難しいんです。

それでも生きていける。そっちの方が大事ではある。

でも、だからって、放置されていい問題じゃないだろうと思います。

 

生きてるからいいやんってよく言われました。

わかるよ、わかるけどさ。

その言葉で、現状維持に加担するのはやめてほしいんです。

 

国がやらなきゃいけないことをさぼって、「生きてるだけでいい」なんて言わないで。

 

子ども達には、心配せずにのびのび育ってほしいんだから。

 

「親の苦労がわかるだろ?学校へ行けよ」とか言わせないことが大事ですよ。

 

わたしは、子どものせいで苦労したんじゃない。

意味わかんない国と学校のせいで経済的負担を抱えたのだと思ってます。

 

学校へ行かないからって、どうして罰を受けなきゃいけないんだろうね。

 


この国は制度にのっとって生きない人に、常に経済的な罰を与える。

すげ~いやだ。

 

という話でした。

 

今日も熱中症に気を付けて~~~