いちご

自分が、いちご好きって気づいたのは

いつだろう。

今日、営業の女性と待ち合わせしたカフェで

ストロベリーなんとか、を食べた。

季節外れの、お砂糖で煮たいちごがとても美味しくて、幸せな気持ちになった。

私は、人が苦手だ。

押し付けられるのも、叱られるのも嫌だ。

入ってこないで、と思う。

けど、人と話したくてたまらなくなったりする。

この矛盾した自分は

季節外れのいちごみたいだ。

誰かにわかって欲しくて

かまって欲しくて

寂しさだけでヒリヒリしてた頃があった。

いつの間にか、私は自分を友達に昇格させることに成功して、ヒリヒリすることが減った。

周りを見渡すと

多くの人が、孤独を感じていた。

私だけではなかった。

ずっとずっと、みんな楽しそうでいいなーと思ってたんだ。

そして。誰もがそれなりに

自分の孤独を癒すために

動いてる。

宇宙に漂う星のように

誰も、何も、繋がっておらず

けど、何かを信じたくて彷徨う。

それが見えてから

私は、家族連れを見ても、仲良しカップルを見ても、平気になった。

季節外れのいちごは

甘い甘いコンポートジャムになる。

1人になりたくて、誰かとしゃべりたい私は、甘く酸っぱいいちごのままで居ることに決めた。

孤独は甘いシロップになる。

これはシャーベット（笑）