風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

自分で自分を救えること

やっと秋らしくなってきた。

日差しは相変わらず暑い。

おかげで洗濯物がよく乾くのがいい。

 

近所には、まだまだお米を作っているところがあって

土日は、お出かけじゃなく、トラクターやトラックでにぎやかな車道になる。

稲刈りの季節が来ると、実家を思い出す。

 

私にはいろいろあった。

いろいろない人生なんてないけれど

結婚してからの私は、洗濯機に入れられたみたいに

人生にぐるぐると回されて

自分がわからなくなってしまっていた。

 

どの出来事も「あなたは何者なの?」という問いかけだったと

今ならわかる。

 

小さいけれど、お風呂場に窓がある、朝に入るときらきらと朝日がまぶしくて美しい、真っ白な家に住んでいる。

望みは叶った。

 

先日も、ここ3カ月ほどの心配を、友達が取り去ってくれた。

 

いらいらしたり、悲しかったりすることも

全然減らないけれど

わたしは、とても恵まれていると思う。

 

松本侑子訳の「赤毛のアン」シリーズの一節が

Twitterで流れていた時

やっと気づいた。

私が「赤毛のアン」シリーズが好きだったのは

モンゴメリが描くプリンスエドワード島の美しい描写だったのかもしれないと。

 

 

アンの青春 (文春文庫)

アンの青春 (文春文庫)

 

 

 

彼女の目に映る島の景色にうっとりして

その景色の中で動く登場人物がうらやましかった。

 

どんな目で世界を眺めるかによって

人を引き付けたり、悲しませたりするのかもしれない。

 

偽りの美しさは嫌だけど(笑)

 

「お前はこうならないと人生うまくいかないんだぞ」と脅されることもあるけど

そういった人が、私の人生に深く関心を寄せて、関わってくれたことなど

一度もない。

 

ただ脅すだけで、自分の言いなりになる人だけ、面倒見るんだもの。

 

だから、自分の見る世界を大切にしたい。

出会う人は、きっかけに過ぎず

そこから何を得て、どう生きるかは、自分にしかできないことだ。

何をどう選んでも、幸せにしかならないと思う。

そうあって欲しいと祈る。

 

弱点なんて誰もが持ってるし

弱点を補うために人生の大半を費やして、

克服したとたん死んでしまったら何もならん。

 

人生をうまくやるためにっていう目標だけで暮らすのか

そんなん置いといて楽しく暮らすのか。

まあ、それもバランスだと思う。

 

 

さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい (単行本)

さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい (単行本)

 

 図書館で借りてみたのだけど

この本がとてもいい。

私の好み。

 

扱っているのが、アーユルヴェーダやマクロビの食事なんだけど

それに固執せず、誘導せず

どんな人生にも価値があると思わせてくれる。

「体にいい」のも、たまに、でよくて

人生のスパイスとして使えばいいのだと肩の力が抜ける作品だ。

 

突き放すだけの言葉は大っ嫌いだけど

この本に出てくる人たちは、

苦労人ばかりだから、その心配はない。

 

苦しくても悔しくても悲しくなっても一人になっても

自分の道を歩くしかないのは

「こうなれば幸せになれる」という方向とは真逆だと思う。

 

けど、わたしはそれが自分を表現することだと思うし

一般的な幸せとは違う意味の、満足と納得を得ることだと今は思う。

 

わざわざ不幸にならなくても、とか、こうすれば楽に生きられるしうまくいくのに、とどれだけ言われても、あなたの人生じゃないので、と言うしかない。

 

アドバイスは真摯に受け止めつつ、わたしはわたしを自分で救う。

f:id:pikake-jasumin:20191007130530j:plain