爪に海を入れた
今朝のブログに載せたネイル。
まるで海と空を爪に敷き詰めたよう。
見るたびにはぁ~美し~とため息がでてしまいます。
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「何もなくても幸せを感じる」ということを
言う人がいます。
欲を棄てるという意味に近いのかしら。
わたしは、立て続けに大切な人を失ったり
家を失ったりしました。
何もなくて幸せなんて、思えない時が、人にはあります。
「今ある幸せに目を向けて」とどんなに言われたって
悲しみや、過去の幸せの記憶が生々しくてそう思えない。
代替品を探し回って自分を消耗し続けさえ
何とかしたい気持ちになるものです。
人が知りたいのは、失った痛みの回復法であり
決して「何もなくて幸せの境地になりなさい」という言葉ではないはずです。
わたしは、執念深いし忘れない人なので、ジタバタします。いつもです。
でも、自分が納得するまでジタバタしたら、納得できるのです。
でもそのジタバタ最中の辛い気持ちったらないよね~。
人間だから、それでいいと思うのです。
失ったと同時に「なくなっても幸せです」と立ち直る人などいない。
いたら怖い。
だから、わざわざそんなこと、言わなくていいのにな。
私は、今は、パートナーがいなくても平気です。
平気、というのは、昔ほどの焦燥感がないということ。
ない状態に慣れたからでもなければ、諦めたからでもありません。
男という生き物について、自分なりに理解したからです。
そして、自分というものを理解したからです。
どういう関係が自分にとって心地いいのか。
毎日どうやって暮らしたいのか、何が一番大切なのか。
その辺り、とことん突き詰めてみると、出会える時に出会えればいいかなと思っただけなのです。
シングルの面白さがようやくわかり始めたところ。遅い?
意外な自分を発見したり、今までとはやり方を変えてみたり。
夫という固定されたパートナーがいないだけで、自分の可能性ってこんなに広がっていくのだなあと思います。あ、恋人でもそうだけど。
固定されると、固定された自分になってしまいがちだし、それが自分だと思い込んでしまうんです。
おそらくそれは、友達も同じ。
同じ人としか付き合っていないと「私ってこんな人」が固まってしまい、別の自分を発揮するチャンスが減るかも、と思います。
昔から、ロックやアフリカンミュージックや、とにかくノリのいい、テンポの速いリズミカルな曲が大好きなのですが、どうも「バラードが好きな自分」になりたくて、他人にも「私にはロックは似合わないですよね」と思わせてきました。
ブラバンでパーカッションだったしね。ドラム好きだよね。血が騒ぐよね。
太鼓の達人に燃えたね(遠い目)。
人生の後半はロックに生きていけたら幸せかなあ(*´ω`)
自分が「何を所持したいか」を明確にしたらいいと思う。
「なくて幸せ」なんじゃなくて、「これがわたしの幸せ」というものを明確にね。
美味しいご飯、ゆっくり入れるお風呂、着ていて嫌じゃない服、メールをくれる友達、・・・
そして「これがないから幸せ」も知っておくといいよね。
一つずつ、自分の好みを知っていくとそれだけでたのしくなるよ♪