風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

離れていいから

夕暮れだった帰り道がすっかり夜になりました。

日が暮れるのも早くなり、季節は確実に進んでいるようです。

地震で被災されている皆様の安全と無事をお祈りしております。

そして、今はまだ無我夢中であると思いますが、泣きたい時には泣き、怒りたい時は怒ってください。

被災しているからといって頑張らなくていいです。

 

さて。

 

職場にDVっぽい人がいます。

私は、どうもDVっぽい人が苦手であることが判明しました。

苦手ゆえに観察してしまい、つい粗を探してしまう。

悪い癖です。

 

なぜわかったかというと、その人がある人に対して、陰で(直接言ってないです)「家族だったらはたいてるところやわ」と言ったからです。

家族だったらどつくんや~怖いなあ~・・・

それをDVっていうんだよ~子どもへの暴力だよ~。

 

きっとその人も叩かれて育ったんでしょうね。

他人は叩いちゃだめだけど、家族だったら叩いていいっていうその思考がもう、「家族は自分の持ち物」です。

 

だから、よく観察するとわかるのですが、強い振りをしているけれど、かなり虚勢を張っていらっしゃることがわかります。

そもそも、人の話を聞かないし、自分の強気の姿勢だけで世の中を渡っていらっしゃったのかしらという感じ。あまりお友達になりたくないタイプです。

 

そんなこんなで、DVについて考えていたんです。

 

私も、元夫には、けっこうひどいことをしたという負い目があります。

言い訳はしないです。

コミュニケーションを断たれた(月単位で無視されますから)ため、様々な手段で「こっち向けよ」と訴えました。

それでも無理でした_| ̄|○

 

今の日本の傾向がそうなんですけど。

「とにかく結婚生活は続けなければならない」という呪縛がある。

その呪縛によって、占い師もカウンセラーもお金を得ているわけです。

つまり「どうすれば続けることができるか」のアドバイスしかしない。

そして、たいてい、男性から相談されることはないのですから

女性に向けて「あなたのその態度がダメなんですよ」「こうすれば夫はあなたを許してくれますよ」的なことしか言わない。

どれだけ女性を凹ませたら気が済むのだろうと思いました。

どれだけ女性に問題があるように見えてるんだろうと不思議でした。

 

そんな時、あるイタリア男性に言われたんです。

「あなたは夫を愛していないんです。愛していない人と一緒にいますか?」と。

目からうろこでした。なんだ!そんな簡単なことだったのか!って。

愛していない人と「別れてはいけない」と思うから、おかしくなる。

愛してないのに努力できないよね。その努力を無理してやって、それで成果が出ないのも当たり前で。しかも努力するのは女性だけじゃん。

 

子どもに暴力を振るう人も同じです。

子どもとは離れられない、こいつの生きざまが自分の評価につながる、と思うから

「叩いてでもいい子に躾けなければ」と思うわけです。

「いつか別れる人」「いつか離れる人」と思えば、別に叩いてまで自分の好みに仕立てなくていい。従わせる必要もない。

 

愛せなくなったらすぐに別れよう、離れよう。

それができれば、暴力は減ると思います。

結婚制度があまりにも特殊で、守られすぎているので、みなが独身になるのを恐れているんです。パートナーがいないと困るって思ってる。

だから、パートナーを思い通りに動かしたいし、言うことを聞かせたいし、向き合わなければと必死になってしまうんです。

 

向き合わなくていいから。別れたらいいから。

 

私がもし、あの時に戻れるなら(そんなこと、考えたこともなかったですけどね)、夫が口を利かなくなった瞬間から家出すればよかったよね。

すべてを置いて、出て行けばよかった。

そして戻らずにひとりで暮らせばよかった。

 

そしたら、子どもの目の前で喧嘩をしなくても済んだんだなあって思います。

 

子どもの心に傷を負わせたし、元夫も傷つけてしまった(その前に傷つけられてたけどね!)←一応言っておく(笑)

すぐに離れることができたなら、どんなにトラウマが減ったことだろうと思います。

 

私にとって、元夫からの「無視」は最大の暴力でした。その暴力を振るわれた時、仕返しを考えず、逃げればよかったなあと思います。

向き合わなくちゃ、やり直さなくちゃ、私が悪いんだからっていう思考から逃れられず、無茶をしました。

 

私は今、向き合わない練習をしています。逃げろ!(笑)

向き合うに値する人かどうか考えます。

そこは意思の問題であり、好みの問題でもあります。

 

息子たちとも「向き合わない」ことを選びました。

向き合おうとすればするほど泥沼にはまるんですよね。

横から眺めてるぐらいでちょうどいい。

息子のことは嫌いにならないんで、二度と会わないという乱暴なことにはなりませんが(向き合っちゃうと縁切るよって話になるでしょ)そこそこの距離でいい。

 

なんていうか、「つながり幻想」「無償の愛必要幻想」に振り回されて疲れていませんか。

 

そのせいで、「いい母親になるために頑張ろう」みたいな無理な感じで大変そうな家族が増えてる気がいたします。

 

つながらなくていいです。向き合わなくていいです。

軽く手を握ってステップ踏むぐらいの感覚がちょうどいいです。

離れたりくっついたり、自由にできるようにしましょう。

 

暴力をふるってでも「自分の好みに仕立て上げないと一緒にいられない」ようでは、自分もしんどいですよね。

 

もっともっと離れたほうがいい。

軽やかな関係性の中で生きていけばいい。

文句を言っても「どうせ届かない」くらいの距離感で。

 

f:id:pikake-jasumin:20180722223032j:plain