風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

無償の愛と子育てと

昨日の台風について思いを巡らせていました。

あの空に舞っていた無数の「何か」って・・・

ハリーポッターに出てくるディメンターみたいだった( ゚д゚ )

空の色といい、不気味さといい、そんな感じがしました。

 

今日はあちこちで信号が曲がっていたり、何かがへしゃげていたり。

被害の爪痕を確認しつつの出勤。

環状線が動かないもんだから、大阪メトロが満員で大変でした。

まだ停電や断水の場所もあるとか。早く復旧して欲しいですし、助けが必要な地域にッ救援の手が届きますようにと祈っております。

 

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みなさんは「無償の愛」というものを信じていますか?

私は長らく信じておりました。

 

特に母親は無償の愛が必要だという言説に、もやもやしながらも、「そうかなあ」と思っていました。

 

けれど、けれどです。

無償の愛は、人類の幻想かもしれない、と私は今、思います。

そういう幻想を持つことで生き延びてきたのかもしれません。

 

あなたの母親は無償の愛を注いでくれましたか?

それ、あり得ない。

どこに「条件を付けないで愛する人」がいるでしょうか。

そんな人はどこにもいません。

その理想を、自分がその人に被せることはできます。

だけど、その人が本当に「何も求めなかったか」は誰にもわからないのです。

 

心の中で「悔しいなあ」と思っていたのかもしれないし、本音のところで「やってられない」と思ってたかもしれない。

誰にもその心のうちはわからない。

 

特に男性が「母親の無償の愛」を言いたがるのは、自分の母親への思慕であるとか、女性に対する理想が原因かもしれません。

 

人に言う前に自分がやれよっていう話です。

 

まったく意味のなさない「無償の愛」とか「優しさ」とか「子どもといる時間にしっかり愛を注いで」とか、そういう言葉に踊らされて、無理してる母親はたくさんいると思われます。

だいたい、「言葉のイメージ」って、人は他人と共有できないんです。

子どもをコントロールすることを「無償の愛」と思っている人もいるかもしれない。

 

わたしは、親から「無償の愛をもらえなかったかわいそうなわたし」を演じていました。無償の愛をもらっている子どもがいるはずだ、無償の愛を注がれて育った大人がいるはずだ、その人たちに比べて、私はかわいそうだ、と。

 

いやいやいや・・・

誰もそこまで親に愛されてないし・・・という事実が私にもようやく見えてきて。

みなさんが感じている「愛されてる」感覚すら、実は怪しいというのもわかってきて。

 

まあ、階級的に、昔からの財力と地位でゆったりお暮しになっていらっしゃる人たちってのはごく少数なので省くとして。

 

それでも無償の愛なんて存在しないよなあと思うんです。

 

あるとすれば、自分の内側にあるだけですね。

 

「注がれる対象」になりたいと願うばかりでは、無償の愛にはたどりつけない。

 

だからね。

子育てにそんなに必死にならなくていいんだと思ったんです。

子どもを愛せないことに悩まなくていい。

愛を渇望している自分がいるなら、自分に愛を注げる自分になればいい。

 

とはいえ、他人が注いでくれる愛は蜜の味ですし、隣の芝生はどこまでも青いです。

 

しんどいよね~。

 

わたしもずいぶん、しんどかった。

 

「母親は無償の愛を注ぐべき」という一般論が苦しかった。

 

ありえね~し!って今なら言えるけど、父親にも言えよ!ってはっきり言えるけど。

 

無償の愛にたどりついた人なんていないと私は思うのです。

マザーテレサだってほんとのとこはわからない。

人間だもの。

人間だもの。

人間だもの。

 

大事なことなので3回言いました。

 

そういう幻想が大好きな男性たちは、固まってお花畑にでも行ってらっしゃい。

 

無償の愛で実母を介護できる男性など皆無といっていいので。

 

脳内妄想を掻き立てる「言葉」に影響されて、「こうあるべき」を他人に説いてみたり、自分を縛ったりするのはもうやめませんか?

 

正論ほど虚しいものはないです。

だって心に響かないもん。

 

自己愛を突き抜けた人が、楽しく子育てしているみたいだし

「愛さなければ」と必死になってる人は苦しそう。

 

自分を見失わないでください。

言葉に振り回されないでください。

誰もが未熟なまま親になり、無我夢中で子育てするだけです。

それでいいのではないですか?

 

最初から「立派な親」などいません。

 

そこを目指す必要もありません。

 

あなたがあなたらしく、子どもの前に存在してください。

 

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