親は親じゃない時がある
なんだか動けないなと思ったら
メキシコで地震。
そういう影響を受けてしまうみたいです。
やっと通常モードに。
さて。
親子関係を見るポイントとして
ずっと結婚し続けていたら見えてこなかったことがあります。
それは、親は親として存在しているわけではないということです。
世間的には親子です。
母親、父親としての顔で子どもに接しているつもりです。
だから、見逃されるのですよね。
普通に男と女ってだけなんだって。
20歳から30歳までの間に結婚するということは
遊んでいなければ、恋愛の感情が強い頃。
相手を独占したいとか、気持ちをつなげていたいとか
だから結婚になりますよね。
そこに、結婚してすぐ子どもが生まれる。しかも娘。
夫は私より娘を可愛がり始めた。
どんなに母親の顔をしたところで、心中穏やかではない。
母親である、というストッパーはかかっているけれど
自分の抑えた気持ちは滲み出るよね。
それは50を過ぎた私にはよくわかります。
若いんだもん、そらあるわなって。
はっきり自分の気持ちを出す親なら、言葉で娘を虐めたりしたんだろうけど
それができなかったんだよね。
複雑なやり方で嫉妬の気持ちを解消しようとしたんだと思うのです。
シンデレラの継母のほうがまだわかりやすい(#^^#)
父親への気持ちがこじれてるって言われたことがあって
そのことをずっと考えていたのだけれど
こじれてたのは母親のほうで、そのこじれた感情を、娘である私が
受け止めてしまっただけのこと、という結論が今出ました!(笑)
父は私のことを娘として愛してくれてたのに、母親はそう思えなかった。
自分のたったひとりの男として父親を見てて、自分がこの家で一番愛されてるんだからね!みたいなことを無言で訴えてた。
それがわかるまでに私にも経験が必要だったってことですね。
こういう決めつけもあれだけど。
夜の世界から転身した人でなければ、スピな道に行く人はけっこう純朴なところがあって、とても堅苦しいことで解決しようとする感じがある。
でも、親子も夫婦もそれだけじゃないんだよ。
もっと男女の深い部分での理解も必要だと思う。
中学生の純愛レベルじゃなくて。
母親から娘への嫉妬は普通にあるものだし
母親が男性に満たされてなくて、夫との関係がこじれてることも数多くある。
その犠牲になるのが子どもだったりする。
そこが見抜けない人は多いかもしれない。
この歳になると、両親の間に何が起きてたかを想像することもできるけれど
巧妙に隠されてる「いいおうち」だと、本当に子どもは思春期に混乱してしまう。
そして、混乱したままカウンセリング受けたり相談したりするから
まったく的外れな答えしかもらえなかったりするんだな、これが。
子どもから見た親は、決してひとりの男と女には見えないもの。
だからこそ、私は、母親が抑圧された感情をぶつけてくるよりも、直接的に言葉や暴力で向かってきてくれた方がどんなに楽だったかと思うわけです。
もっと早くに親を諦められたはずだと。
父が亡くなった時にも、母は私に対して「あなたが愛されてたはずがない」みたいな対応だったんだよね。私には父親の遺産を渡したくないっていうのが、母からはひしひしと感じられて怖かったくらい。
霊能者によると、私には父と祖父が守ってくれてるらしいけど(゜-゜)
だから、私の「父から愛されていない」という気持ちって、結局は母親の願望だったわけで、そのように思わせたい母親の気持ちを汲んで、私も表面上「そういうつもりで」生きてきた、というのが真相です。
母親と離れることを決めて、やっと自由に父親からの愛も受け取れるようになったし、あの何とも言えないマウンティングからも逃れることができた。
わたしのこと、本気で怖がってたんだと思う。
妹弟を味方に着けなきゃいけないくらいに。私を一人ぼっちにしなきゃいけないぐらいに。
病んでいたのは母親のほうだった。
なんで悩んでいたんだろう。どうして自分がおかしいと思ってたんだろうって
今はとても不思議な気持ちです。
親もひとりの女性、男性として、くっついたり別れたりができるような制度であれば
子どもだって混乱せずに済むと思うんです。
人間とはそういうものだという学習するだけで。
それを、家族制度の中で、親としてまるで性欲がないかのように見せなきゃいけないし、女としての不満をぶつけることが「不潔」であるかのように抑圧されているのって不自然すぎて歪んで当然だと思うから。
家族の中で閉じることがもっとも危険。
きれいごとで固めてしまわないように、子どもがはみ出してくれるんだけど。
そこに自分自身の抑圧を見ることができたら、家族は救われる。
たぶん。
生魂神社。行って良かったわ。すごいわ。