雨
私の心にも雨が降っていて
気づいたら泣いてた。
しばらく涙を流したら
すっきりした。
ひとりでいること、ひとりであることは
これほどまでに清々しい。
誰にもたれることもない、この涙が
ただ流れるままにしておけることが。
昔から泣き虫で
それが原因で家族からも白い目で見られた。
抑えれば抑えるほど、変な人になった。
大人ももっと泣けばいいのだ。
上質の映画やミュージカル、音楽でも泣ける。
自分の中にある感受性と柔らかさが大好きだ。
子どものように騙されたとしても、
永遠に私は「冷めた目を持たない大人」であり続けるのだろう。
今日は、高槻のフリースクールに卓球台をお渡しした。
ずっと家の中で不用品扱いになっていた。
やっと喜んでもらえる場所に置いてもらえて、さぞ嬉しかろうと思う。
一昨日も今日も、見知らぬ街をGoogle頼りに車で走った。
何度も迷うけれど、運転技術が向上しているおかげで
どこへでも行ける。
運転のお仕事もいいかもしれない。
新居のガスが開栓され、いよいよ住めるようになった。
山が見える家で、新しいことが始まるといいなと思う。
過去を置いていけたらと思うけど
私はたぶん、丁寧に梱包して持って行くだろう。
そしてまた、取り出しては悲しくなったりするのだろう。
でもそうやって、何度か取り出しているうちに
あることすら忘れてしまう。
卓球台のように、活用してくれる人が見つかれば
私の経験を手渡していけるのかもしれないし。
ありがとう。今日という日は特別だったね。