風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

マニュアルを信じないことが大事

雨が続くと身体が重くなりませんか。

今日は晴れてくれて助かりました!!

 

今日はマニュアルについてひとこと。

 

私推測にすぎないのですが

学歴で上に行く人はマニュアルが好きです。

というより、テストでいい点を取るってことがもうマニュアル。

あれに慣れてしまうと、「この通りにやればいいじゃん」になってしまう。

 

もっと頭のいい人は、それ以上のことをやってのけるので

私が勉強というものに興味が持てなくなったのも

マニュアルでは対抗できなかったからです。←一番ダメな奴。

 

ひとりひとり言い分は違うと思うんですけど

私の場合は、習い事だのなんだの、押し付けられた習い事+やりたいことが多すぎて

宿題や試験勉強だけに日常を使いたくなかったというのがあります。

その上、身体がだるくなって動けなくなることもあるので

「やれる時にやる」「効率よくこなす」をやらないと、

人生なんのために生きてんの?ということになるので

全力で「簡単にできる方法」を模索して生きてきました。

 

なので、平均的な人よりはマニュアルに触れる機会が多かったと思います。

 

体力のある人や、時間がある人、そんなに趣味が多くなくて勉強や家事に時間を費やしても疑問を感じない人は、別にマニュアルに頼る必要もないわけですが。

 

生き急ぐっていうか、常に「時間がない」という焦りでいっぱいでした。

 

というのが、前提です。

 

さて。

 

世の中には、勉強のマニュアルや家電製品のマニュアル以外に

「人生のトリセツ」みたいなマニュアルが出回っております。

「恋愛」「仕事(主に営業)」「コミュニケーション」等々

うまくいかないときってどうしてもその手の本に手が出ます。

YouTubeで探してしまう人もいるかもしれません。

 

ちょっと待って。

たしかに、少しは役に立つこともあるんです。

まったく役に立たなきゃ売れないですし。

それでも、よく考えてみればわかりそうなものですが

「恋愛がうまくいった人」と「あなた」は同じではありません。

生まれも育ちも体のつくりも全部です。

当然、見ているものも違います。

だけど「うまくいったことで他人にアドバイスできると思っている人」というのは、そういうことを全部無視して向かってきます。

そして、当然のことですが「どうして同じようにしたのにうまくいかないんでしょうか」というお悩み相談が来るわけですね。

すると、二冊目を書くんですよね。

「だからあなたは恋愛できない」(笑)

 

人は「できない理由」をいくらでも考え出せます。

出来る理由より簡単だからです。

他人の粗を探すのは誰でもできます。

 

そして、どんどん「だからあなたはできない」という言動を強めていくわけです。

「だって私はできたんだもん」ということを言いたいがために。

 

できない理由はたったひとつです。

「あなたはその人ではなかった」からです。

 

営業でもそうです。

たくさんYouTubeにあげている営業のアドバイザーがいるんですけど

ネタがなくなると「できない理由」ばかりになります。

「こんな営業はダメだ」とか。

そりゃそうですよね。

世の中、誰一人同じ営業ができる人はいないし、同じ営業で同じ成果を出す人もいない。だって、営業先も違うんだから。

あ、恋愛でも同じでしょう。相手がいるんだから。

 

対人間で何かをする場合、必ず「自分」と「相手」の問題になります。

その間に流れる空気感とか相性とか、それは、持って生まれたものや、育ってきたものに大いに影響されます。

例えば、洗脳などで、自分が優位に立って相手に仕掛ける場合は別ですよ。

どんな相手にでも洗脳できるという自信が欲しければ、洗脳の勉強をしたほうがいい。

 

本が好きな私は、何冊もマニュアル本を読みましたが

結局ところどころ参考になるだけで、

「わたしはこんな恋愛したくないわ」「こんな営業は違うと思う」で終わりました。

 

おそらく、昨今の出版社や編集者の感覚が、昔と違うのだと思います。

ノンフィクションでもエッセイでも、昔のものは「個人の体験記」という枠組みがありました。一個人の体験であれば、それはマニュアルにはならないわけです。

ところが、ここ20年くらい?それ以上?個人の体験がマニュアルとして描かれるようになってきたのです。

 

それが望まれたから、と出版社は言うかもしれないけれど

これはとても危険なことだったと私は思います。

 

素人が、コミックを描けるというだけで、鬱病を体験しただけの一個人が、精神疾患の専門家みたいになってしまったり

親子コミックを描いただけで「教育にひとこと言っていい人」になってしまったりしています。

 

みんな絵が上手いだけじゃん・・・

 

「見せ方がうまい」というだけでマニュアル化に成功させて、まるで専門家のように振る舞わせてしまっている罪は大きいと思います。

あくまで「自分は漫画家なので」という線を引ける人は少ないでしょう?

持ち上げられたら「私ってそういう使命があるのかも!」になるでしょう?

 

漫画を描くうちに詳しくなって専門家チックになっていく人もいるかもしれないけれど

テレビやYouTubeでしゃべってるうちに詳しくなるかもしれないけど

ほらあの、お笑い芸人がいつの間にかコメンテーターになったりするのと

まったく同じだと思います。

 

だから、世に出ているマニュアルを信じる前に

自分という人間をまず、知っていくことです。

 

メディアに出ている人にごまかされる前に、やることがあるよ。

 

私たちはロボットじゃないんだから。

大切なのは、自分を輝かせること、自分の魂を見つけること、それも、「私は見つけました~輝きました~」「あなたの魂を見つけてあげます~」の人にくっついていくのではなくて

地道に探すことです(#^^#)

 

そして自分が体験していくすべてを信頼してください。

自分だけが経験して得たものを大切にしましょう。

それが失業であれ失恋であれ、うまくいかない子育てであれ。

 

それが積み重なって、あなたにしか描けない人生が創り上げられるのです。

 

あなただけのマニュアルを自分で作っていくのが人生です。

どうか忘れないでください。