人間失格
急に映画「人間失格」を観てきた。
小栗旬は好きだし、ちょっと色っぽい映画でも観たいと思って。
でも、でも、想像以上に私のツボにハマる映画でした。
ネタばれはしません。
まず、映像が美しい。すべてが美しい。どこを切っても美しい。
蜷川実花さんの世界観が溢れています。
衣装から何から、うっとりするほどです。
なので、話の内容がどうであれ、見ていて飽きない。まるで美術館にいるかのようでした。
もう一度浸りたいほどの世界です。
映画館で見て正解。
小栗旬さんは、最初は「あらまあ」と思うほど子どもっぽい雰囲気でしたが
中盤からの凄みに引き込まれました。
セクシーどこいった(笑)
っていうか、これは女性たちの物語でした。見事に女性たちの話になっておりました。
太宰治が主人公と見せかけて。
3人の女性全てに、私は「思い当たる節」があり、
この面白さを表現するだけの力がないのが悲しいほどです。
女性が美しい。誰も悲劇のヒロインではない。
ああこれは、男性の描く女性ではなくて、女性の描く女性だと
わかりますよ。
太宰治のダメっぷりも、女性目線でしょう。
そして、藤原竜也!!!
ファンなので(n*´ω`*n)
どこにいても、何をしても、藤原竜也その人ですね。
私から見て、結局のところ、太宰治は色男ではなかったです。
色っぽい男は、死に憑りつかれたりはしない。
生きようとするそのパワーこそが、色気のおおもとだと私は思っていて。
その点で、思い描いていた映画とは違うなあと思いながら観ていました。
それよりなにより、沢尻エリカ演じる女性の住む部屋の内装欲しい。
あと、ステンドグラス。ピンクの。
今日は満月です。