終わり
ひとつのことを終えてきた。
それはまるで川のようで
そう流れていくしかなかったような終わりだった。
そこでの出会いは偶然の重なりだった。
素晴らしい偶然をただ見つめているうちに季節が過ぎて行った。
地震と引っ越しの中でも休まずに続けたことも
今となっては自分が救われたのだろうと思う。
私の役目がひとつ終わったのだと思った。
ある親子の成長に関わった。
そして、人と人をつないだ。
とてもいい仕事をした。
周囲がごたごた動いた時になんとなく「もう終わり」という声が聞こえた。
そして、自分の調子も悪くなっていった。
自然に決断し、取り立てて揉めることもなく、穏やかに終わった。
流れというのは、こういうことなのだと思える出来事だった。
これからどうしようとか、どうなるということもない。
それぞれの付き合いはそれぞれで続く。
夢のような二年間。
ありがとう。
いつかまた、何かできると思うけれど
そのための力を蓄えていきたい。
あんなに色々あったのに、全部が収まったのがとても不思議。
こういうことがあると
視えない世界があって、私の知らないところで
何かの計らいがあったように思える。
私個人に幸せがあったわけではないのに
今の私は幸福感でいっぱいになってる。
生きててよかった。