良質の児童書をどうぞ
今夜は涼しい。
昼の暑さが嘘のよう。
今日は2,3時間図書の整理をしていた。
主に中学生が読む海外小説を扱っていた。
私が読書にハマったのは、「大草原の小さな家」「赤毛のアン」「はてしない物語」などの海外小説の影響が大きい。
海外の児童小説には、40年前から当たり前のように人種問題や障害を持った人の暮らし、認知症のお年寄りの話もあった。
私にとって人権とは、中学生以前から普通に小説から学んでいたものだったから、学校で教わらなければわからない、と言ってる人のことがよくわからなかった。
意地悪な人の描写もあるけれど、それ以上に親切な人も出てくるし、それこそ、神秘体験や妖精、龍の出てくるお話しなど山ほどあって、私にしてみると、今更妖精やら龍やらって、懐かしいね、友だちだったんだよ、という感覚である。
鏡を使って別世界に行くとか、庭を通って次元を超えるとか、そうして子どもたちは大人になっていくものだと思ってた。
それが私の標準の思考であり、現実の学校で起きていることは、「おかしなこと」だと思っていた。
日本人しか出てこない日本の児童小説よりも、どの本を読んでも、髪の色や肌の色、障害の有無にかかわらず様々な人たちが登場する海外の小説のほうが広がりがあって楽しめたものだった。家がないことや、学校に行けないことも、それを殊更強調しない。シングルマザーで普通みたいな。簡単に海を渡るし。
だから、今の若い人たちが「いちいち勉強しないと人権感覚が身に付かないんで」ってどういうこと?と思う。
私には膨大な読書からのダウンロードがあって、大人になるにつれ、それを忘れて、現実でやってみろ的な流れになったと思われる。
日本がいかに心狭い社会なのかを体験した。
ダウンロードしていた「人とは温かいものだよ」という前提を覆された。
スピリチュアルなことなんて、私は大昔に児童書で勝手に学んでいたのに、「何もわかりません」というふりをさせられた。
今、一つずつ思い出しているところだ。
私は知っていた。
ということを。
海外の推理小説ひとつ読んでも、普通に養子を育てているカップルや、精神疾患で悩んでいる人、無我夢中で人を助ける人、差別されてる人、助ける人、たくさんの価値観や立場に触れることができる。
だから、物語もどんどん膨らむし、読んでいて飽きない。
ひとりでも学校に来ない子どもがいるだけで、大騒ぎになって、それだけを主題にしてしまうような日本の児童書とは違う。
背景としてさらっと書かれるだけだったりするからな~。
ハリーポッターがそもそも孤児で、意地悪されるけど、家に住まわせてもらえてて、外に出ても助けてくれる人たちが探せる。これって日本なら考えられないよ。
そういうわけで。
海外の児童書を読んでみようというお話でした(#^^#)
私の雑学はそこで仕入れたらしいです(*^^)v