風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

嫉妬について

荷物を片付けることが先決なのにブログを書く。

私は書くことがコミュニケーションのひとつになっているらしく

読んだり書いたり「したい」衝動が抑えられないようだ。

 

さきほど「嫉妬」についての記事を2,3読んだ。

というのも、最近嫉妬で苦しくなることがあって

「これは一体どうなっているのだろう」と考えていたから

そういう記事に惹かれたのだ。

 

今の潜在意識だのなんだの、嫉妬というものを理解された人の書いたものを読むと「それはあなたが勝手に妄想してできあがったものですよ」という風に私は理解する。

そして、「本当にそうだな」と思う。

 

けれど、そこでひとつ、思ったのだ。

 

嫉妬とは「確認できないもの」に対する感情ではないのか?

 

嫉妬にまみれる時、たいていは、相手のことを「知らなすぎる」ことから起きる。

「そういう風に見える」だけで、直接確認することが難しい相手に対して起きる。

つまり、心理的距離が「とても遠い」から起きてしまうのではないかと。

 

嫉妬される側からすれば「どんなに説明したところで納得しないんだろう」というのもわかる。そういうものだ。妄想とは。

けれども、説明がなされている事象については、嫉妬するほうが妄想しているんだなあということが客観視できる。

しかしながら、説明されず、コミュニケーションが取れていない場合の「嫉妬」は、相手の妄想をわざと大きくしているとも思われるのだ。

 

遠距離恋愛で、相手の姿が見えない時に妄想して嫉妬してしまうだろうし

話の出来ないアイドルが「いい暮らしをしているように見える」だけで嫉妬してしまうこともあるだろう。

そこにあるのは、「距離」である。

 

近くにいる人は、その人が何を考え、どんな暮らしを「本当は」しているかがわかるから、それほど嫉妬しないかもしれない。

「相手のことがわかってる」という安心感を得られると、嫉妬の感情は湧きにくい。

 

小さい頃に、「母親を弟や妹に取られてしまった」等の場合も同じだ。

幼な過ぎて母親の気持ちに「近づけなかった」からこそ、勘違いして嫉妬する場合もあるし、妹や弟の気持ちが理解できるほど大人ではなかった(そういうコミュニケーションが取れない年齢だからね)からこそ嫉妬になる場合もある。

 

相手の気持ちが想像できる、もしくは、相手から会話を通して気持ちを教えてもらうことが、嫉妬から解放される道につながるのだなと私は思った。

 

だから、嫉妬は仕方のない感情なのだ。

その上で、「何らかの事情で心理的距離が遠くて安心できない相手」に対して、私たちはどうしていくか、が問われているのだと思う。

 

そのやり方は千差万別になると思うし、正解はないのだろう。

 

ただ言えることは「あなたとの距離が遠くて寂しいよ」という気持ちがあるということ。それを伝えられなくて苦しいということ。

伝えてもわかってもらえないと思い込んでいるコト。

 

そういう自分が「いる」ことだけは、自分に対して認めてあげたいと思った。

 

母親との距離が遠かった昔も、彼の姿が見えなかった今も、同じだ。

 

離婚した後で、全く知らない家族が、仲良さそうにしているのを見て苦しいのも同じ。

 

家族で一緒にいたところで、家の中が幸せで溢れているわけでもないだろうに。

そういうことを一番私は知っているというのに。

それでも、話もできない「知らない他人」だからこそ、嫉妬してしまうのが人間なんだろう。

 

嫉妬にまみれる自分を否定しない。

それほどに「相手に近づきたいと妄想した自分」を愛おしく感じる。

そして、妄想に自分を奪われないように、妄想させるような相手に振り回されないように生きていこうと思う。

「あなたが嫉妬するのはさあ」とアドバイスしてくる人がすべてではない。

 

自分がこれから、どういう人と一緒にいて、どういう感情の中で生きていきたいか。

それだけに集中すればいいのだ。

誰かの「ありのまま」を知ることはできないが「安心させようとしてくれる人」を見つけることはできるだろうし、自分自身がそういう存在になれればそれでいいかなと私は思う。

 

隠し事が大好きな人ほど嫉妬されるだろう。

相手の嫉妬を原動力にする人はいるのだから。

だからこそ、自分をさらけ出して生きている人が嫉妬されることは少なく、人気が出るのは当たり前のことなのだと思う。

 

私は、誰と一緒に居たいのか、どういう人とエネルギーを交換して生きていきたいのか。自分に問い続けていこうと思った。

 

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