旅立ち・・・なのか・・・
先程、このクイズをやったら「書店員レベル」
どうぞ!
15問中、15問正解です!書店員レベル | 【15問】 #読書好きしか正解できないクイズ https://t.co/YhmhQBbTyb
— いく (@pikake0102) 2018年6月6日
人生うまくいって(主に結婚ねw)それが書籍化でもされれば
幸せ~成功~みたいな昨今ですが、
私は、人が成長していく話が大好きです。
成長というのは、成功がゴールではないし、むしろ、しんどい時こそ成長する。
ひとりひとりの「立ち直り方」を知る度に、ホントに感動します。
泣いて泣いて、くたびれるほど泣いた時に出るパワーと勇気は
その後の人生をがらりと変えてしまうんです。
幸せなパートナーがいます~素直でわかりやすい子どもがいます~の人は
すでに守りに入っているし、幸せの手に入れ方ばかり書くから面白くないんですよね。
参考になると思いきや、そこに目が行くと動けなくなります。
シングルの人が書くもののほうが断然面白い。
自分が何を求めているのか、どう生きたいのかを真剣に問えるのは、「ひとりの人間として生きられる時間」があるからではないかなと思うんです。
私は、親元を離れるのは結婚がきっかけでしたし、結婚したらすぐにお腹に赤ちゃんがいて、新婚どころかファミリーでした。
だから、常に「自分がどうありたいか」よりも「家族をどうするか」が私の毎日でした。
そこから脱出する考え方など不可能でした。
しかし、シングルになり、息子たちと離れて暮らす選択をし始めてから、やっと「自分の生き方だけ」に焦点が当たりました。もう、誰の面倒も見ないんですから。
生まれて初めての「自分だけの世界」です。
傍から見れば怠惰な生活に見えるでしょうね。
お弁当は最低限。朝ごはんも作らない。仕事から帰ったら、とりあえず簡単な夕食だけ作り、食べ終わって眠くなったら眠る。
掃除もしない。仕事に行くためにだけ起きる。
とにかく、自分の気の向くままの生活になっていきました。
すると、色んな心の錘が取れていくんです。
これまで勝手に自分の中で決めていた理想や規範がなくなっていく。
もう、帰りを急がなくていい、誰かとの約束を勝手に取りつけていい、自分のスケジュールを邪魔されなくていい、お金は減ったのに自分の好きなものを食べてる。
自分を最優先にするってこういうことだったのね!っていう・・・。
そしてついに、長男が動きました。
彼は、いつか書こうと思いますが、私の弱点でもあります。
何がどうなって私の元に生まれてきたのかもわからない。
小学校2年生の時から学校に行かなくなって、学校の代わりになる場所に行く時間もあったけれど、ほとんどを家で過ごしています。
そして、言葉が通じない。
親子とは思えない。
母親との葛藤を繰り返しているようです。
母親とも言葉が通じなかったんですよね。
同じ家に住んでいるのに、会話ができないというストレスはかなりのものです。
私という人間は、会話が必要らしく、黙らせられることは拷問に近い(笑)
子どもに感情をぶつけて発散する親御さんが多い中、私は、感情をぶつければぶつけるほど空しくなるんですよ。私にはそういう発散も許されないのかと絶望したことも一度や二度ではありません。
まあ、そういう感じで一緒に暮らしてきたのですが
私が家を出ると宣言し、引っ越し先を決めたところでやっと、息子も動きました。
もう少し幸せな旅立ちが理想でしたが、仕方ないです。
ライオンが崖から子どもを落とすように、私も腹をくくったのでした。
私が瀬戸内寂聴さんを尊敬してるのは、子どもを置いて出てきたというくだり。
そのことを抱えて生きていらっしゃったことへの敬意です。
自分を貫くということは、そういうこともあるということ。
誰からも受け入られるような絵に描いた幸せを生きることがすべてではないと教えてもらっているような気持ちになります。
私は、私の人生を生きるために、この道を選ぶのだという覚悟。
ここから。