有り余る気づきと旅と
カバンから出した、モロゾフの林檎入りチョコを食べた。
どんなに疲れても、一番好きなおやつを鞄に忍ばせているだけで少し助かる。
私が離婚してから得たライフハックである。
今、新幹線の中でこのブログを書いている。
大阪に戻る。
G20騒ぎによって、仕事を堂々と休めたので東京に行ってきた。
半年ぶりの、本気の休暇。
目的はクリムト展である。
思い返せば、私の一人旅は、岡山にある倉敷の美術館から始まった。美術などかじったこともないのに、絵が好きだった。
祖母の家にあった、名作のカレンダー。
家にあった美術全集。
たくさん眺めた絵本。
知らず知らずのうちに、私は絵画に触れていた。
私は美術を学んでいないので、好きな絵しか見ない。
丁寧に一つ一つ見たりしない。
だから、美術館は一人で行くに限る。
そして、眼で焼き付ける。
多くの経験を経て見る絵画は、多くのことを語ってくれる。絵が上手いとか筆遣いとかそんなことはどうでも良くて、私だけが感じる何かに耳を澄ませる。
クリムトの色彩は、画集で見るとキラキラしていて少し派手に見えるけれど、本物の色は優しい。優しいおっちゃんが描いたんやなと思う。
色んな意味で頑張って行ってきた。
良かった。
色んな旅があると思う。景色を楽しんだり、誰かとの出会いやおしゃべりを楽しんだり、美味しいものを食べたり。
私にとっての旅は、芸術に触れることなのかもしれない。
出発前に急に本を買った。
中身を見ないで買ったけど、2冊とも画家が出てくる小説で(笑)
少し前にカメラマンと話す機会があって、絵の見方を教えてもらったりして、それがとても楽しかったので、美術の勉強をするのもいいかもと思う。
多くの経験が私の目を豊かにした。
今だからわかることがあるんやね