花火
花火を自宅で見るのが
私の唯一の楽しみだった。
引っ越し前は。
本日行われている淀川の花火大会も観ることができた。
去年は天災があって中止になったが今年は開催されるという。
今の家は、花火を打ち上げる山の裏側だが、どんなふうに観えるか想像できなかった。
午後7時半。大きな音がした。
ベランダからはっきりと花火が見えた。
これは神様からのご褒美だろうかと思うほど、大きく見えた。
毎年、友達や親を呼んで楽しんでいた。今年は息子と二人。
でもきっと、父親も一緒に見ているのだろうと思った。
お盆の夏の夜に。
悩みも何もかもどうでもよくなるほど美しかった。
花火のように大きな花を咲かせて散りたい。盛大に。みなを楽しませながら。