風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

サービスを受ける側に慣れてきた

急に寒くなって、気持ちが沈んだりしてませんか。

わたしは、しました。

気温が体調に与える影響はけっこうありますね。

昔みたいに我慢しないので復活も早いですが。

 

さて。

 

わたしは長女だったので、なんでも「する側」でした。

家族のお誕生日の企画とか、誰かの話を聞くとか。

そもそも誰かを驚かせたり喜ばせるのも好きな方なので

別にそれがとても苦しいとは思わなかったんですけど

たまには誰かのサービスに乗ってみたいという気持ちはずっと

ありました。

 

結婚してからも、元夫は末っ子だから「企画する」という考えそのものがなくて

やっぱり私が率先して行事を取り仕切ったりしていました。

 

一生このままなのかなあと思いつつも

そういう役割から降りたくて、色々辞めてみたりしたのが

離婚してからの変化です。

 

けれど、職場やそういう場面になると、まあ、やっちゃうわね。

世話する側が得意なのは事実だし。

 

そうしているうちに、いつの間にか、私も誰かのサービスに乗れることが増えました。

私が話を聞くのと同じ感覚で、私の話を聞いてくれる人が現れたり

私にサービスをしてくれる人が現れたり。

 

楽ですよね~ほんとに。

私は「何かをしてくれてる人」の気持ちがわかる(どれだけの労力を使ってくれてるかもわかる)ので、そういう時は感謝しかありません。

相手の気遣いが心に沁みる。

 

先日も、たまたま私の話を根気強く聞いてくださる人に当たって

これまでの疑問を解消できたことがありました。

今までわたしの気持ちを「理解しようとして」聴いてくれた人はそうそういなかったので(理屈でやり込めようとしたり、感情で私を言い負かそうとしたり、否定するようなことを言ったりされてました)

話を聞く技術というのは、努力だけでなく、先天性のものもあるのかなと感じます。

 

何より、私の方も「わかってくれる人が必ずいる」と信じられるようになったこともあるのかな。

 

そして、何より、複数の居場所を持つことが大事だと思いますよ。

 

昔の男性が飲み屋で話を聞いてもらうみたいに

私は、鍼灸で話を聞いてもらったりしてます(笑)

目的は身体のメンテだけど、そこで話せることもあるから。

 

習い事でもなんでもいいので

家族や友人以外で自分の話をする場所をいくつか持っておくと

精神的にとてもいいですよ。

 

若い人には、「自分の話をする練習」をすることをお勧めするかな。

わたしは悩み事が多かったために、誰かに自分の話をする機会が人よりも多くありました。

こうして文章にしてきたこともありますし。

 

そのおかげで、誰にでも「言っていい範囲」で自分のことを話せるようになりました。

それができないままにアラフォーになると、話題が「あの人」「電車で見かける人」などの「他人を観察した話」しかできなくなります。

それってつまんないですよね。

聞いてても。

 

あなたの考えはどこに?って思うし

誰かの話で盛り上がれるのは、結局「噂話好き」の人たちだけですから

友達も限定されます。

 

「自分」という輪郭が薄い人は

とかく誰かを否定する話をしがちです。

自分以外を話題にするのに、褒めることは少ないからです。

 

いいことより、悪いことを話題にして盛り上がろうとする傾向があります。

 

自分の主義主張で何かを批判するのは、私はいいと思ってるし

そういう話を一緒にするのは好きだけど

例えば「芸能人がこう言ってたから私もそう思う」みたいな、自分より誰かの主義主張を持ってきて誰かを批判するのは嫌なんですよね。

 

私は今、こんなことを考えていて、こんなことをやっていて、これが好きで、これが嫌いで。。。

ちゃんとそれが表に現れたら、自分がして欲しいように助けてもらえるみたい。

 

長い訓練だったけど

「わたし」がやっとこの世界に現れてよかった。

 

この世にたったひとりの「わたし」

大事にしよう。

 

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この本、良かったですよ。