風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

理由を考えない、ただ見ること。

亀岡の山々と空を見るとスッキリします。

ドライブといい景色のセットが最高だと思う秋。

 

さて。

 

芸能界の悲しいニュースや不登校などの問題を見ると

とかく理由を知りたがる人の多いことに驚かされます。

関係ないんじゃないですか。

 

どうして理由を探って喜ぶのか、私にはよくわからないことです。

 

私自身、人生に困難なことがあるたびに

それを乗り越えたいだけなのに

いちいち理由を探してくれて、それはたいてい私に問題があることになって

乗り越えるだけでも必死なのに「あなたの原因を変えなきゃいけない」というプレッシャーまで背負わされて、やめてくれと思ったことが何度もあります。

 

理由を求めるのは本人だけでいいんですよ。

他人がその人の問題の理由を探る必要なんてどこにあるのでしょう。

 

いくら相談されたとしても、原因を推理することに時間を割くより

その問題を現実的に解決する術を、まずは探るのが先決です。

そうしないと生きていけないよ?

 

「なんでやろうなあ」なんて言っていられるうちは軽いもの。

「お前が悪い」「あなたに原因がある」「幼い頃のあれこれが今を悪くしている」等々根拠のない原因探しの結果、さらに相手を追い詰めてるケースがたくさんあることも、相談を受ける側はわかっていない。

 

カウンセリングなんてのは、余裕のある時に行くもので

生活に余裕がない時に必要なのは、現実的解決をしてくれるお金や法律家です。

 

身体を休める時間があるか

頭を空っぽにできるものがあるか

それを作ってあげられないのなら、何も言うな。責めるな。

 

生きるのに理由はないし

愛されてるかどうかなんて考える必要なんてない。

行動にも理由なんてない。

会社を休むのにいちいち理由がいると思ってる時点で、誰の相談にも乗っちゃだめですよね。

 

理由を求めすぎるこの社会がおかしいのであって

人間が何かをするのに理由は必要ありません。

 

ただ生きている人と生きるだけです。

 

「○○だからこうなったんでしょ」なんて言ったそばから嘘になる。

見えている結果を見て、次どうするかを考えるだけでいいのに。

 

私もずいぶん原因探しの旅に出ました。

でも、最終的にわかったのは、原因探しほど馬鹿らしいことはないってことでした。

どうして離婚するような羽目になったのか?

そんなの結婚した時にその芽はあったんです。いくらでも理由なんて考えられる。

どうして離婚していないのか?その理由も、幾千通りも考えられる。

その場その場で、一番聞こえのいい答えを探して言ってるだけです。誰もが。

 

「どうして」から導き出すような対策は間違いを起こす。

だって「今」を見ていないからです。

今生きているその人を直視しないで、過去ばかりを見るからです。

生きている人のそばにいて、話をして、何が困っているかを見つけられたら解決して、それ以外に何がありますか?

 

不登校の原因探しで一番腹立つこと知ってますか?

第一位は☆人と違うからじゃないですか?きっと将来何かやってくれるんですよ、学校に行かないなんてすごいですね!

です。

 

いい加減にしろとしか笑

 

産後鬱の時も、食事が原因だの、幼少期の愛情不足だのと色々言ってくれましたけど

産後鬱だったじゃんって20年も経ってからわかって気が抜けたし。

 

あの時、身体を酷使しすぎたために、脳がオーバーヒートしてあんなことになった。

休めて色々考えるきっかけにはなったけど、何のことはない、産後鬱でしかなかった。

 

身体が「休め」という信号を出して、休めなくなったら

脳は暴走します。

そしてあることないこと考えます。

「私の親は愛情をくれなかった」だの「周りとうまくいかないわたしはダメだ」だの。

その時はそう思ってしまうから、伝えられた人は「そうなんだ」と思い込んで接してしまう。

 

疲れてるだけやん・・・それも一年ぐらい療養が必要なぐらいに。

 

でも、早く回復させて、早くお金を稼ぐ人になって欲しいからって

自分のポリシー(例えば心の傷に注目させたり、その人の性格を問題視したり)を押し付けようとする人に出会ってしまうのが・・ねえ。

 

「この子はどうしてこうなんだろう」じゃないんです。

「この子はこうなんだね」でいいはずなのに、それを許せないのは子どもじゃなくて大人のほう。

何が困ってて何が必要か、見てあげればいいのに。

 

人が困っているのを見るのが下手な人がたくさんいます。

困っていることに対して手を差し伸べたくないから

理由を探して、全然別方向で自分が相手をコントロールする形で支援しようとする。

相手に主導権を握られたくないから、困ってる人のしもべになりそうだから

それが嫌で「原因探し」に必死になる。

 

「自殺をなくそう」じゃないんですよ。

学校で子どもをいじめるのをやめるだけでいいはずです。

親が子どもを守ればいいだけです。

すごく単純なことなのに、それはやりたくないのね。

 

絶対にやりたくないことがある、目を向けられたら困ることがある、教師や親や会社にとって譲れないことがある、だから、自殺されようが何されようが、別の問題を探してくるわけですよ。

 

私たちは絶対に変わらないから、別の原因を探して対処してくださいね、それで自殺が減ったらいいよね、って感じ。

 

カウンセラーなんて、学校や教師が酷いの知ってるはずなのに

何もできないでいる。

カウンセリングにかかっている個人の問題にすり替えて組織に報告するだけです。

 

心なんて深堀りしたら何でも出てくるよ。

それを誰が直視できるの?

自分に問題がないと思ってる人は、その怖さを知らない。

 

理由は問題ではない。大切なのは、今の状態を知り続けること。

今必要な手立てを取ること。今すぐに。それしかないやん。

 

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