風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

依存、このやっかいなもの

緊張の糸がほどけたかのように

体調を崩しました(笑)

溜まっていた掃除をするつもりが

身体のメンテナンス(要は寝てるだけ)をしております。

 

面接ってのが、敵陣に乗り込むような気持だったから

さもありなんでしょう。

 

上の人の思考がそもそも「資格がなくても人と仲良くできる、お金もそんなに困ってない人たち」を「専門知識を教えずに、ただ自分たちの都合のいい人材として使う」だったところに、専門職バリバリの私が斬り込んだもんだから、

試験の内容も、面接も、私が着任してからやらかしたことのチェックみたいな問題が出たんですよ、これまた。

どこまでねちっこいんだまったく。

 

人を舐めたらあかん。

 

さて。

 

アダルトチルドレン問題から始まった私の依存への関心は尽きることなく

約30年ほどのお付き合いになります。

私は、この問題をずっと自分事としてとらえつつ、また、客観的に見つつ思うことは

依存をなくすことはできないけれども、依存に気づく人も少ない、ということです。

日本の悪い癖だと思うのですが

「自分にとって理解できない人へのレッテル」として「あなたは○○に依存して」という説明を持ち出すことが多い。

 

発達障害界隈もその傾向が強いです。

 

人と違う、人に理解されない、何となくこの社会から浮いている気がする・・・

その理由づけとして用いられすぎたのではないか。

本来の意味での依存症という問題に向き合うというよりも

「説教する題材」に過ぎないのではないか。

そんな気がしてならないのです。

 

というのも、他人事のように「依存」と言う人は

自分がいかにこの社会の制度に依存しているか、ということを全く頭に描かない。

自分は自立していて「偉い」「間違いない」人間である、と思っている。

 

まずそこが出発点としておかしい。

 

学校制度や結婚制度からはみ出した時、まっさきに慌てるのは「私はまとも」と思っていた人たちです。

 

私の、若い頃の結婚願望とその願望をすぐに叶えたのも

実家に依存できなくなる未来がすぐそこにあり、そこから逃げるために、結婚することに依存したというのが今わかることです。

 

日本という国にとって、依存する人間を増やすことが正しいことなんですよ、実は。

だから、みんな悩む。自由に生きたい、だけど、この国は依存したほうが得だよとささやきかけてくる。圧力をかけてくる。

そして、自分が気に入らない、悩んだりわめいたりする人を「すねてる」「依存してる」と烙印を押すことで、自分がもっと大きなものに依存していることを巧妙に隠してしまう。

 

学校に行け、結婚が正解、家族美しい、不倫されても離婚するな、ってね。

 

会社に依存しない人も、結婚にはこだわって依存するよね。

それをパートナーシップだのと綺麗な言葉でごまかす。

 

そういうわけで、誰もがひとりでは生きていないし

自立もしていないし、自由でもないのです。

 

明日、家族から放り出されても「わたしは、自立してるから愛があるから、家族を愛するし、笑って生きられる」と言い切れますか?

 

誰もが依存先を庇うんです。学校に依存してる人は先生を庇い、結婚に依存している人は、パートナーを庇う。

そうしないと生きていけないと思い込んでいる。

 

私がこういう考え方を構築するようになったのは

母親と意思疎通ができなかったからで

今思えば大変ありがたいことでした。

愛情不足に悩んだこともあったけど、おかげで「家族主義」からは逃れることができました。

私は、新聞や本を読んで自分の考えを形作ることしかできなかったのです。

「親がこうしなさいと言うからこれが正解」とはならなかったのです。

 

早い段階から、親と自分との関係を見つめてきたし、それを突き詰めてきたおかげで、今があります。

温かい家庭とは言えない家庭で育ったからこそできたこと。

 

親に依存できなかった私は、親にしがみつこうとしたけれど突き放されて

親に依存したくてたまらない気持ちを他人にぶつけたりして失敗した挙句に心を病んで、そこから脱しての今ここ。

 

人はまず、依存先を探すものだし、依存先がなかった人は何かに向かう。

親や家族に依存できた人はらっきーだけど、それは「依存ありき」で始まったものだということを忘れちゃうんだろうな。

 

もう何を書いているんだかわからないですが

しがみつかない関係性の中で、自分自身と共に生きていけるように

訓練され続けてきたのだなと思います。

それはとても辛い道のりでしたが、今はけっこういい感じです。

 

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ハートだな、やっぱり。