風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

子どもは神様じゃない

おはようございます。

今日は家事するぞ!と決意しつつのパソコンの前。

 

ずっとずっと気になっていたことがあるので

記事にしたくて書いています。

 

わたしはね、子どもをひとりの人間として見る、という作業をやってきました。

そのせいで、母親らしくないこともありました。

母親であることから逃げてきたのかな?という後悔もないわけではありません。

でも、今も、息子たちがどんな生活をしていようと、息子たちにあれこれ指示することはありません。

自分で考えて自分でやっていってほしいから。

 

世間一般によくある母親の言葉として

「子どもが家を出れば、少しは成長するに違いない」

「これから先、こういう風になってくれるだろう」

という期待を耳にすることがあります。

 

わたしは不思議なのです。

あなたは子どもの教師なのですか?と。

自分を子どもの師匠だと思っているのだろうかと。

 

けれど、子どもにとっての教師や師匠のつもりにしては、育て方に一貫性もないし、指導法を確立しているようには見えない。

その中で、子どもにだけは「もう少し大人になってもらわないと」「社会を経験すれば、今までの自分がダメだったことに気づくだろう」とおっしゃる。

 

そこまでお子さんのことを未熟者で、ダメな人間だと思っているのだろうかと、わたしはいつも聞いていて悲しくなるのです。

 

わたしは、子どもより優れている人間だと思ったことがなく、子どもの欠点に見えるところは全部、私の中にもあるのです。

それをどう克服していったらいいかはアドバイスできるけれど「あなたはダメな人間だから」という視点で見たことがなくて、だから、すごく上からの目線でお子さんを見ていらっしゃる人に会うとびっくりするのです。

 

そんなに精神的にも道徳的にも、お子さんの上に立つ人間だとしたら、悩まないだろうし、人に相談することもないと思うのですが、それはまた、別なんでしょうね。

 

お子様の行動や作業の面での不満などは、わかるんです。

だけど、人間性や精神性について、「あの子はまだまだだから」と言われるのを見ると、「どこにそんな完璧な人間がいるだろうか」と思うんです。

 

子どもに「神様であれ」と要求しているようなものです。

「私にとって、完璧な性格で、完全に欲がなくて、人にきちんとできる人間としていてほしい」ってどんなレベルなんだ?って話です。

 

私にも無理です~誰にでも無理だと思います~~~

 

人としての完璧性を求められるなんて辛すぎませんか?

 

でも、大人になってもまだ、母親からのそのような要求(心の中だから見えないし、言葉では受け取ってないからわからないのね)に従って生きている人がいるなと私は思います。

だから、いつも何かを目指していて、自分には何かが足りないと思っていて、目に見えている「素敵な人」を真似ようと必死になっていて、だからこそ、他人を許せなかったりして。

 

「これが人としての正しいありかただ!」という目標は、自分の心の中だけにあるんですよね。それは世間の正解でもなんでもなくて、ただただ「自分が作り上げた幻想」なんだけど。めちゃくちゃそこに縛られてる。

 

すごくもったいないと思います(#^^#)

 

人はすでに、今のままで完璧で、学校で教えられた道徳や、世間の流れやメディアの作った「こうあるべき」に従う必要なんてどこにもないのにね。

 

「みんな仲良く」に縛られて「子どもに友達ができない」と悩んでいる人って、無理して人付き合いしてるし、「みんなに優しく」に縛られて「うちの子は優しくない」と子どもを責めている親御さんは、自分の怒りを思いっきり抑え込んでいて、顔も怖くなってて優しくなれてないのに気づいてないし。

 

自分が「こうあるべき」と思う姿に、子どもを当てはめていて、自分の理想の姿になってくれるよう必死なんですね。

 

だけど、他人は変えられないから。子どもは変えられないから。

 

子どもは、あなたの願望を実現してくれる神様ではありません。

子どもには子どもの人生を歩く必要があるのです。

子どもの中に不完全を見るのなら、それは間違いなく、あなたの世界の問題です。

それを正すのは親の権利ではないのです。

 

私も色んなことを子どもに望み、玉砕してきました。一番自分が苦手なところ、嫌いなところをはっきりと指摘してくれるのは子どもだけです。

「あなたの思い通りにはならないぞ」と体を張って主張してくれるから、私は「自分が何を望んでいるのか」に気が付ける。

 

品行方正でいてくれる、社会人として正しい在り方で親に接してくれる、子どもとして親に尊厳を持ってくれる・・・そんな夢物語はどこにもないです。

怖いでしょ?そんなの?軍隊じゃないんだから。

 

と、わたしは思うのですよ。軍隊式の家庭が大好きな人がいたら、ごめんなさいね。

わたしはそういう人なのです。

 

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