風に吹かれて~誰のためでもない人生の記録~

つまづきながらも、楽しく生きているアラフィフの人生を日々記録したブログです。今、少し悲しいとか、辛いとか、思っている人に、少しでも笑顔になってもらえますように。

落ち込んだ時~~~

寒波です。

みなさん、お元気ですか。

わたしは、一度やめたポケモンGOを新たに始めたので

歩くのが苦にならなくなりました(笑)

 

わたしは、とても凹みやすくできているので

人生において、自分という存在はなんなのだろうとよく思いました。

みな、健康で体力もあり、筋力で乗り切っておられるようなことでも

まあ、底力という基本的な体力が少ない自分は

乗り切れず、凹んで落ち込んで、動けなくなることがある。

情けないなと思うと、そんな時、誰かに助けてもらいたい気持ちと

ひとりでやり過ごしたい気持ちがせめぎあいます。

 

先日、あまりに情けなくなり、帰りに映画館に寄ってみました。

気分転換に映画を見るなんて、初めてのこと。

「メリーポピンズ リターンズ」というディズニーの映画を選びました。

 

メリー・ポピンズ リターンズ (オリジナル・サウンドトラック / デラックス盤)

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ちょうど行った時間にやってたのでね(#^^#)

そしたら、観客は10人いるかいないか。ほぼ貸し切り状態です。

 

Sサイズのポップコーンを注文したのに、抱えるほどの大きさで(Lはどのくらい大きいのかと思うと・・・!)横一列誰も座っていないのをいいことに、まるで家で見ているかのように、むしゃむしゃと食べながら観ました。

 

ディズニーはすごいですね。

余計なシーンはひとつもない。

石畳に枯葉のシーンも美しい。

 

ふと気まぐれに入ったにしては、私が心から喜べる映画でした。

 

子どもっぽいという先入観を持たれるかもしれないけれど

シルクドソレイユ並みの、自転車のアクロバットシーンあり

エストサイドストーリーを彷彿させるダンスシーンあり

登場人物のファッションがこれまたおしゃれで可愛いい上に

大好きなイギリスの街並み。

う~ん、ここはハリーポッターで見たような(笑)ナルニア国物語で見たような(笑)

そういうのがわかるのも楽しみの一つ。

 

まさに、大人のエンターテインメントでした。

 

メリーポピンズは、イギリスのもっともカッコいい伝説の家庭教師。

傘を差しながら空から降りてくる。

わたしは、自分がいかに英米の児童文学に助けられて生きてきたかをしっかりと理解しました。

 

私が読んできたものって、(たいがいそうなんですけど)第一次世界大戦第二次世界大戦の頃のものだから、子どもが普通に孤児だったり、疎開してたり、どこかに預けられてたり。とにかく「普通に親がそろっていて学校に通っている」子どもは少ないわけです。

ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」の主人公は学校に通っていましたが、いじめられっ子で本を盗んで学校の屋根裏で読むんです。

 

そういう子どもたちの心情が事細かに書かれている。

そして、その子供たちが成長するために、ファンタジーが必要なのです。

大人の代わりに導いてくれる魔法使いや、過去の人物や、鏡やタンスの向こうの世界の人たちが。

 

私は、児童文学を読みながら、親が教えてくれない様々なことを学びました。

どうして子どもたちの気持ちに寄り添うの?と聞かれたら、「それが児童文学に出てきた大人の態度だからだよ」と今なら答えるかな。

 

今の大人は、すぐに「教師だって大変だ」「親もしんどいんだ」って言うけれど、どうして大人が大人をかばうのかが私には理解できなくて、大人は自分で解決策を見いだせるはずなのになぜ子供にまで理解を求めるのかと思うんですよね。

 

児童文学の中では、大人は徹底的に「ちょっとひどい人」として描かれますし、「大人に対して理解を示すこざかしい子ども」は出てこないし、説教して「感動話」に落とし込むこともない。

平気で子どもを棄てるし、子どもに聞こえてるとも知らずにひそひそと悪口言ってるしね。出てくる子供たちは、大人から「生意気だ」「しゃべらなくて気持ち悪い」「周囲と馴染まない」と散々なことを言われてる、主人公なのに。

きれいで可愛い子どもは出てこないのが、普通なのでね。

 

その子供たちが、普通じゃない経験をしながら、成長し、大人に頼らない人間になっていく。強くたくましく育っていく。それは、先生のおかげじゃないし、親のおかげでもない。だって、側にいるのは、不思議な生き物たちや、時空を超えて現れた人物だから。(これが内面を自分で育てるというテーマなのだと私は思っているけれど)

 

日本の大人のように「先生が育ててくれて」だの「親に感謝」だの言わない、っていうか言えない状況(戦争やってるし不況だし)の中でも人間は賢くなれるし、誰かに従うだけの人間にならない、という見本として、児童文学を読んできたのだと思います。

 

メリーポピンズの映画を見て美しさに感動し

家に帰って「思い出のマーニー」を読んでたら

そういうことをつらつらと思ったことでした。

 

人のつながりとか絆とか、色々言われていますが

もう少し、ひとりひとりの生きる力を見直してもいいんじゃないかな。

親と一緒に住むだけが幸せじゃないし

絆に縛られて死にたくなるぐらいなら、誰も知らない場所に行けばいいし。

どこにいたって、自分とだけは離れられないのだから寂しくないよ。

 

凹んだ時に、さらに凹まされるような「自己責任論」や「他人は鏡論」を繰り出してくる他人に会うより、自分や神様(特定のものはない)と一緒にいて、ゆっくり美味しいものを食べて眠ったほうがよっぽど健全です。

 

というわけで、今夜は餃子鍋。食後のスイーツはいかりスーパーのプリンだよ~。

 

今読んでいる本は『自殺会議』

 

自殺会議

自殺会議

 

 

これ、いいよ。